ふぐの薄造りと「ふぐを薄く切る理由」

ふぐの薄造りとふぐを薄く切る理由を解説

刺身を食べる際に重要となってくる要素の1つが刺身の切り方です。

最も目にすることの多い平作りや白身魚やカルパッチョなどを作る際に使われることの多いそぎ切りなどは名前を聞いたことがあるという方も多いのではないでしょうか?

様々な刺身の切り方がある中で、ふぐを切る際に用いられるのが薄造りです。ここではふぐの刺身の薄造りについて徹底解説。ふぐを薄く切る理由についても併せて確認していきましょう。

ふぐの薄造りとは?

薄造りとは名前の通り、刺身を薄くそぎ切ることであり、主にふぐの刺身を切る際に用いられることからふぐ造りと呼ばれることもあります。

薄造りの最大の特徴は切った後の盛りつけがとてもきれいな点です。薄造りにされたふぐの刺身が菊の花のように盛りつけられた状態をみたことがあるという方は多いのではないでしょうか。

また、ふぐの薄造りのバリエーションは菊の花だけにとどまりません。当店の薄造りはお客様に特別感を味わって頂くために、夏の花火を意識して作った花火盛りや敬老の日などにぴったりな長寿と健康を願う鶴盛りなど様々な薄造りを用意。食べた際の味だけでなく、見た目の美しさを楽しめるという点は薄造りの大きなメリットと言えるでしょう。

ふぐの他には鯛やマゴチといった魚でも薄造りをされることがあり、こちらも見た目の美しさから人気を集めています。

ふぐを薄く切る理由

薄造りの代表的な魚であるふぐ。なぜ他の魚ではなく、ふぐが薄造りの代表的な魚になったのでしょうか?

この理由として、ふぐは体の構造が他の魚と比較して特別であるという点が挙げられます。

魚は人間と同様に自身の内臓を守るためにあばら骨があるのが一般的です。しかし、ふぐは敵を威嚇する際や敵から身を守る際に体を膨らませることで自身の身を守ります。自身を膨らませる際にふぐは水や空気を胃に入れており、内臓の大きさが変わるため、なんとふぐにはあばら骨が存在しません。

あばら骨がない代わりにふぐは筋肉が固くなっており、ふぐの刺身などを食べる際には噛み切りにくくなっているのです。

そんな噛み切りにくいふぐを食べやすくするために採用されているのが薄造りです。ふぐの身は固いため薄く切ったからといって、食べ応えがなくなるといったことはなく、噛み応えもしっかりしています。薄造りはふぐの体の構造にあった切り方であるということが分りますよね。

当店のふぐ薄造り(菊盛り) 商品ページはこちら

ふぐ薄造り(菊盛り)

 

ふぐの薄造りを作る際に欠かせない包丁とふぐの切り方

筋肉が固く、なかなか噛み切ることができないふぐ。そんなふぐを薄造りする際に欠かせないのが、ふぐを切るための包丁やふぐを切る職人の技術です。ここではふぐを切る専用包丁や薄造りの切り方について解説していきます。

ふぐを薄く切る専用包丁

固いふぐの身を薄く切るために重要となってくるのが包丁です。特にふぐの身は細胞が細かく、いかに細胞を傷つけないかが重要となってきます。

そんなふぐの身を切る際に使われるのがふぐ引き包丁です。ふぐ引き包丁とは日本刀の鍛錬技術を元に作られた、特別なもの。繊細なふぐの細胞を傷めないように徹底的に刃の薄さにこだわっており、最も薄いものは3mm以下のものもあります。刃が薄い分頑丈さはあまりないという点はデメリットですが、刃の切れ味は抜群でふぐの薄造りを作る際には欠かせないものとなっています。

また、このふぐ引き包丁は地域によって若干作りが異なるという点が面白いポイント。東京では江戸時代から身をごく薄の1枚に仕上げることが1番とされていたため、ふぐ引き包丁も薄く作られています。これに対して関西では高級なふぐを食べる時こそ豪快に食べるべきという考え方から関東のものと比較すると刀身が少し厚めとなっているのです。地域によって食に対する考え方が異なり、それに併せて道具も作られているという点は面白いポイントですよね。

ふぐを薄く切るには技術が必要!ふぐの切り方

ふぐの薄造りには包丁はもちろん、職人の技術も非常に大事になってきます。

前述の通り、ふぐ切り包丁は繊細なふぐの身を切ることに特化して作られており、これを扱えるのは一部の職人のみ。ふぐ切り包丁を使ったことのない素人が薄造りを作ろうとしても、薄く身を切ることができなかったり、刺身1枚ごとの厚さが異なってきたりとなかなかうまくいきません。

菊造りなど見た目の美しさを楽しみたいという方は職人が引いたふぐの刺身の造りをお店や通販で頼んでみることをおすすめします。

ふぐの薄造りの楽しみ方を解説

ふぐの薄造りは職人が専用の道具を使って作る見た目も楽しめる一品です。ここではそんなふぐの薄造りを最大限に味わうためのおすすめの食べ方を紹介します。ふぐ刺しを最大限に楽しみたいという方は是非内容をご確認下さい。

ふぐの薄造りはすだちポン酢で食べるのがおすすめ!

ふぐの薄造りは醤油ではなく、ポン酢で食べることをおすすめします。

これはふぐが淡白な味わいであることが関係しており、醤油を使うとふぐの味がかき消されてしまい、塩分の濃い醤油の味しか残りません。そのため、ふぐ専門の料理店などでも醤油が使われることはめったになく、ほとんんどのケースでポン酢が使われます。ポン酢の酸味がふぐ刺しの淡白な味を引き出してくれますし、かぼすポン酢やすだちポン酢であればよりふぐ刺しの味が引き立つからです。薄造りを食べる際には是非ポン酢でお楽しみ下さい。

また、ふぐ刺しはポン酢につけてそのまま味わうのもいいですが、ネギなどと一緒に食べることでよりふぐの深い旨味を楽しめますし、ふぐの噛み応えを楽しむために1枚ではなく、2、3枚同時に口にする食べ方もおすすめです。薄造りを食べる際には様々な楽しみ方があるので、あなたに合ったお好みの方法でふぐ刺しを食べてみて下さい。

味だけでなく見た目も美しいふぐの薄造りを楽しもう!

この記事ではふぐの薄造りに関して解説してきました。

薄造りとはふぐの固い身を食べやすくするために刺身を薄く切る方法のことであり、職人が専用のふぐ引き包丁を使って1枚ずつ丁寧に切っています。

そんなふぐの薄造りは1つ1つの身に噛み応えがあり、すだちポン酢で食べるのがおすすめです。

お店や通販で、味だけでなく見た目も美しいいふぐの薄造りを是非お楽しみ下さい。